マメヅタカズラ(その他表記)Dischidia

改訂新版 世界大百科事典 「マメヅタカズラ」の意味・わかりやすい解説

マメヅタカズラ
Dischidia

熱帯アジア,オーストラリアなどに70種を産するガガイモ科マメヅタカズラ属Dischidiaのつる植物。常緑多年生で,着生して生育し,葉は対生で多肉質。二,三の種類は,シダのマメヅタのような楕円形の葉のほかに肉質の大きな貯水囊に変形した葉をもち,その中に雨水をため,気根を入れて水分を吸収できるようになっている。またこの袋状の葉はアリの巣になっていることもある。日本の植物園などでよく栽培されるのは次の2種である。アケビモドキ(別名アケビカズラ)D.rafflesiana Wall.は東インド,オーストラリアの原産で,楕円状と袋状の2種の葉をもち,後者の葉はアケビの果実に似る。ディスキディア・プラティフィラD.platyphylla Schl.はフィリピン原産で,楕円状肉質の葉が他の物体に密着し,つる状にのびる。貯水囊は栽培のものでは形成されない。どちらもヘゴ材や古木にしばり,温室内につるして栽培する。冬は明るい日陰,夏は木陰がよく,夏冬を通じて乾燥ぎみにし,冬は12~15℃を保つ。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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