マリャービン(読み)まりゃーびん(その他表記)Филипп Андреевич Малявин/Filipp Andreevich Malyavin

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マリャービン」の意味・わかりやすい解説

マリャービン
まりゃーびん
Филипп Андреевич Малявин/Filipp Andreevich Malyavin
(1869―1940)

ロシアの画家農民の子に生まれ、ギリシアにある聖山アトスの修道院イコンを学び、その後ペテルブルグの美術アカデミーでレーピンに師事した。1900年にフランスへ出かけ、22年以降ずっと外国で暮らし、ブリュッセルで没した。師レーピンの影響の下、一連の農民の肖像を描いたが、彼の美的世界の特質はその奔放な筆致ときわめて豊かな色彩にあり、『百姓娘』(1903)、『疾風』(1906、ともにモスクワトレチャコフ美術館)などは、ロシア女性のエネルギッシュな風貌(ふうぼう)を強烈な色彩でみごとに表現している。とくに、その赤色は「マリャービンの赤」として知られる。

木村 浩]

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