風貌(読み)フウボウ

デジタル大辞泉 「風貌」の意味・読み・例文・類語

ふう‐ぼう〔‐バウ|‐ボウ〕【風貌/風×丰】

風采容貌。身なりや顔つきなど、外から見たその人のようす。「大家の―がある」
[補説]作品名別項。→風貌
[類語]容姿姿形見目形見目ルックス

ふうぼう【風貌】[作品名]

土門拳写真集戦前から戦後の15年間をかけて撮影した、山田耕筰志賀直哉川端康成ら著名人から一般人までの肖像写真をまとめたもの。昭和28年(1953)刊行

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精選版 日本国語大辞典 「風貌」の意味・読み・例文・類語

ふう‐ぼう‥バウ【風貌・風丰ボウ】

  1. 〘 名詞 〙 風采(ふうさい)と容貌。すがたかたち。身なりや顔かたちなどの様子。転じて、風景物事の様子、ありさまについてもいう。〔布令字弁(1868‐72)〕
    1. [初出の実例]「大震災が惜しげもなく東京の風貌を一変したと云ふ」(出典:手袋のかたっぽ(1943)〈永井龍男〉)
    2. [その他の文献]〔北夢瑣言〕

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世界大百科事典(旧版)内の風貌の言及

【土門拳】より

…39年に同工房を退社し,〈国際文化振興会〉の嘱託として,大型カメラによる室生寺,文楽等の撮影を開始した(のち写真集として出版)。また43年には,初め雑誌《写真文化》に掲載されのちに写真集《風貌》(1953)に収録された,画家,作家等のポートレートによって〈第1回アルス写真文化賞〉を受賞,このとき高村光太郎は,土門の写真について〈土門拳の写真はぶきみである。土門拳のレンズは人や物を底まであばく〉と評している。…

※「風貌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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