マルクビクシコメツキ(読み)まるくびくしこめつき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マルクビクシコメツキ」の意味・わかりやすい解説

マルクビクシコメツキ
まるくびくしこめつき / 丸首櫛叩頭虫
[学] Melanotus fortnumi

昆虫綱甲虫目コメツキムシ科に属する昆虫。本州中部地方以西から四国、九州にかけて分布する畑地農作物の害虫。体長8ミリ内外。黒色で体表には淡黄色の毛があり、触角と脚(あし)は赤褐色。体は長めの舟形で、触角第2、第3節は同長で球形つめには櫛(くし)状に歯がある。幼虫土中にすみ作物の根を害し、7、8月に蛹(さなぎ)となり、約10日で成虫となるが、そのまま越冬し、翌春に現れる。よく似た同属種があって区別がむずかしい。

[中根猛彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android