マルコフニコフ(読み)まるこふにこふ(その他表記)Владимир Васильевич Марковников/Vladimir Vasil'evich Markovnikov

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マルコフニコフ」の意味・わかりやすい解説

マルコフニコフ
まるこふにこふ
Владимир Васильевич Марковников/Vladimir Vasil'evich Markovnikov
(1837―1904)

ロシア化学者。カザン大学法学部出身。同大学でブートレロフに化学を学び、1860年から彼の助手を務める。1865~1867年のドイツ留学後、カザン大学、ノボロシア大学(現、オデーサ大学)を経て、1873年モスクワ大学化学教授。以後30年にわたり同大学の化学教育と化学実験室の充実に努め多くの弟子を育てた。ブートレロフの化学構造論から導かれる脂肪酸の異性体の存在を検証し、炭素の二重結合への付加反応ハロゲン化水素水素原子が水素原子の結合の多い炭素に結合するという規則マルコフニコフ則)などいくつかの経験則を提出した。ほかにカフカス石油の研究、脂環式化合物の合成など多くの研究がある。

[梶 雅範]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む