20世紀西洋人名事典 の解説
マルティン・アンデルセン ネクセ
Martin Andersen Nexø
1869 - 1954
デンマークの小説家。
コペンハーゲン生まれ。
極貧の石工の子として生まれ、国民高等学校卒業後教師をしていたが、身体をこわしてスペインで療養生活に入り、作品を書きはじめた。初期の作品は地方色が濃いが、次第に左翼思想が強く現れるようになり、「勝利者ペレ」(1906〜10年)で、プロレタリア作家として名前が知られるようになった。そのほかに「人の子ディッテ」(’17〜21年)、「野火の下で」(’35年)など、少年期の描きかたが巧みであった。晩年の大作に「赤いモルテン」(’45年)がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報