マル優廃止(読み)マルゆうはいし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マル優廃止」の意味・わかりやすい解説

マル優廃止
マルゆうはいし

貯蓄奨励と少額預金者保護を目的とした元本 300万円以下の貯蓄の利子非課税とする少額貯蓄非課税制度 (通称マル優) は,1963年4月の所得税法改正以来,国民の貯蓄促進と産業界への円滑な資金補給に寄与してきた。しかし安定成長期への移行に伴い,日本の貯蓄超過に対する海外の批判の高まり,財政赤字の拡大,複数口座の捕捉 (限度管理) が困難なこともあり,その意義は薄れたとされ,88年4月に廃止された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む