マレービッチ(その他表記)Malevich, Kazimir Severinovich

精選版 日本国語大辞典 「マレービッチ」の意味・読み・例文・類語

マレービッチ

  1. ( Kazimir Maljevič カジミール━ ) ロシア画家絶対主義シュプレマティスム)を唱え、純粋な抽象絵画、非対称絵画を制作した。(一八七八‐一九三五

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マレービッチ」の意味・わかりやすい解説

マレービッチ
Malevich, Kazimir Severinovich

[生]1878.2.23. キエフ
[没]1935.5.15. レニングラード
ソ連の画家。モスクワで学び,1907年 M.ラリオノフに認められモスクワで前衛運動に参加。印象主義より出発し,セザンヌの影響を経たのちフォービスム風な絵を描いていたが,10年以降はキュビスムの影響を受けて非具象絵画に移り,13年に非対象絵画運動シュプレマティスム提唱。 18年『白の上の白』の連作を描いた。革命後の 19~21年にはモスクワとレニングラード (現サンクトペテルブルグ) の美術学校で教え,26年にワイマールバウハウスを訪問。 27年にベルリン個展を開いたが,ソ連政府の抽象芸術排斥政策のため挫折し,貧困のうちに死亡。 1970年代以後,ロシア・アバンギャルドの再評価とともに,マレービッチへの関心は急速に高まった。主要作品『白の上の白い正方形』 (1918,ニューヨーク近代美術館) 。著書にシュプレマティスムを詳述した『非対象の世界』がある。

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