マンコ・カパク(読み)マンコカパク

百科事典マイペディア 「マンコ・カパク」の意味・わかりやすい解説

マンコ・カパク

インカ王朝伝説的な創始者。彼を含む4人の兄弟と4人の姉妹が,部族を率いてクスコ征服,彼は妹を妃として王朝を開いたという。他の伝説では,太陽の子である彼と妹とが,黄金の地中に沈んだ場所にクスコの都を築き,インカ帝国を始めたという。

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世界大百科事典(旧版)内のマンコ・カパクの言及

【インカ文明】より

…王朝の起源は,一説には1200年ころクスコ周辺に住み,太陽神を崇拝した農耕民ケチュア族に端を発するとする。初代マンコ・カパク王は多分に伝説的であるが,周辺部族との抗争の末,平定,連合し,内部反乱をもおさえて,急速に強大化した。大帝国を築いたのは,9代パチャクティ王(在位1438‐71)から,11代ワイナ・カパク王(在位1493‐1525)の時代である。…

※「マンコ・カパク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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