ミクロキカス(英語表記)Microcycas calocoma

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミクロキカス」の意味・わかりやすい解説

ミクロキカス
Microcycas calocoma

ソテツ科の常緑低木。キューバ特産の1属1種の植物。高さ数mになり葉は長さ約 1m,羽状複葉で 80対ほどの長線形の小葉から成る。雌雄異株で,雌花は長さ 50~70cmもの壮大な円柱状をなし,雄花は長さ 30cmほどである。他のソテツ科の植物と異なり,1花粉管ごとに少くとも 16個の精子を生じ,また1つの雌性配偶体は 200以上の造卵器をつくり,ソテツ科のなかで最も原始的な種類と考えられている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android