ミクロフォトメーター(その他表記)microphotometer

改訂新版 世界大百科事典 「ミクロフォトメーター」の意味・わかりやすい解説

ミクロフォトメーター
microphotometer

微小物体,または物体の微小部分の光に対する透過率(または反射率)を測定する装置。分光写真器で撮影した発光体のスペクトル写真について,乾板上のスペクトル各部分の黒化度を測定する装置のほか,微小結晶,細胞内物質その他を光学的に定性,または定量分析する顕微分光装置も含まれる。光源の光を適当な色フィルター,またはモノクロメーターにより単色化し,ピンホールで細い光線束に絞り,顕微鏡の光学系を逆に用いて接眼レンズのほうから通して対物レンズの先にピンホールの縮小した像を結ばせる。像の位置に被検物を置いたときと,それを取り除いたときの光の強度の比を測定して透過率を求める。それにはもう一つの顕微光学系を通常の観測のときと同様の方法で用いて,像からの光を拡大した平行光に直して光電検出器に入射させ,その電気的出力を測定する。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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