日本大百科全書(ニッポニカ) 「ミサキウバウオ」の意味・わかりやすい解説 ミサキウバウオみさきうばうおblidled clingfish[学] Lepadichthys frenatus 硬骨魚綱ウバウオ目ウバウオ科に属する海水魚。本州中・南部地方から琉球(りゅうきゅう)諸島、オーストラリアのクイーンズランド、ポリネシアと広く分布する。生時は赤みを帯びた黄色である。全長7センチメートルに達し、体形に雌雄差がみられない。背びれ、臀(しり)びれは大きく、それらの後端の膜は尾びれと続いている。腹びれの吸盤は前後の二部に分ける仕切りがない。潮だまり(タイドプール)や磯(いそ)の石の面に吸着して生活する。産卵期は春から秋までの長期にわたると考えられている。[中坊徹次] ウバウオとミサキウバウオ〔標本画〕 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例