ミニドカ収容所国定記念物(読み)ミニドカしゅうようじょこくていきねんぶつ(英語表記)Minidoka Internment National Monument

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ミニドカ収容所国定記念物
ミニドカしゅうようじょこくていきねんぶつ
Minidoka Internment National Monument

アメリカ合衆国,アイダホ州南部,トウィンフォールズ北東約 25kmにある国定記念物。2001年設定。面積 0.3km2第2次世界大戦の際に日系アメリカ人を収容した強制収容所跡地。1941年,日本軍の真珠湾攻撃によってアメリカ全土に衝撃が広がり,1942年にミニドカ移住センターが設置された。戦時中は,数千人の日系人が自宅から強制退去させられ,西部の人里離れた地域にあるいくつかの強制収容所に移住させられた。なかでもミニドカ収容所では,ワシントン州オレゴン州,アラスカ州地域から連行された市民を収容した。1945年10月に閉鎖されるまでの収容人数は 9397人に達した。収容された人々は粗末な小屋を与えられ,収容所内で食物衣服をつくったり,農場や工場で働いたりすることを強いられた。ミニドカ収容所は 130km2の広さがあり,数百の建物が含まれていたが,国定記念物は営倉や待機室を含む行政区画部分のみを保存している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

一粒万倍日

一粒の種子をまけば万倍になって実るという意味から,種まき,貸付け,仕入れ,投資などを行えば利益が多いとされる日。正月は丑(うし),午(うま)の日,2月は寅(とら),酉(とり)の日というように月によって...

一粒万倍日の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android