20世紀西洋人名事典 「ミハエルバフチン」の解説
ミハエル バフチン
Mikhail Mikhailovich Bakhtin
1895.11.17 - 1975
ソ連の文芸学者。
オリョール生まれ。
ペトログラード大学卒。
1920年代に文筆活動に入り、文学、美学関係の著作を数多く書いた。「ドストエフスキーの創作の諸問題」(’29年)等、当時公刊されたものは数編の小論のみであった。しかし今日では「フロイト主義」(’27年)等ボロシノフ名義の著作やメドベジェフ名義の著作も事実上バフチンのものであるとの説がある。’63年以降は独自の対話論を根底に据え、文芸学、民俗学、心理学、思想史等きわめて幅広い知識を駆使したその仕事は世界的にも高い評価を受けている。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報