ミヤマスミレ(読み)ミヤマスミレ(その他表記)Viola selkirkii

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミヤマスミレ」の意味・わかりやすい解説

ミヤマスミレ(深山菫)
ミヤマスミレ
Viola selkirkii

スミレ科多年草北半球温帯から寒帯に広く分布し,日本では中部地方以北の亜高山帯の樹林下に生える。葉は長い柄があって数枚根生し,広卵円形で葉身の基部は深い心臓形をなし,縁にあらい鋸歯がある。葉面には細毛がまばらに生え,葉脈に沿って白斑が入るものがある。春,葉の間から長い花柄を出し,先端に淡紫色の花を単生する。萼片は5枚で披針形花弁は5枚で左右対称をなし,側弁は通常無毛で唇弁には紫色の筋があり,後方に長い距がある。分布範囲が広いため,地方ごとに形態上の変異が多い。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む