日本大百科全書(ニッポニカ) 「ミュセンブルーク」の意味・わかりやすい解説
ミュセンブルーク
みゅせんぶるーく
Petrus van Musschenbroek
(1692―1761)
オランダの物理学者。装置製作業の一家の出身で、ライデン大学で1715年医学博士、1719年に哲学博士の学位を受ける。デュースブルク大学、ついで1723年からユトレヒト大学の自然哲学・数学教授を経て、1740年から生涯ライデン大学の教授。実験哲学の伝統を継承しフラーフェサンデWillem Jacob 'sGravesande(1688―1742)のあとを継ぎ、ヨーロッパ各地から学生を集め、講義や講義録を通して広く知られた。熱に関する実験なども多く行ったが、有名なのは「ライデン瓶」の実験である。彼の実験装置の製作には家業を継いだ兄のヤンJan van Musschenbroek(1684―1748)があたることが多かった。
[高田紀代志]
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