ライデン瓶(読み)らいでんびん(英語表記)Leyden jar

翻訳|Leyden jar

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ライデン瓶」の意味・わかりやすい解説

ライデン瓶
らいでんびん
Leyden jar

ガラス瓶の内側外側金属箔(はく)を張り、内側の箔には絶縁体の蓋(ふた)を通して電極をつけたもの。これはコンデンサーの働きをする。1746年にライデン大学のミュセンブルークがくふうしたもので、静電気実験に用いられた。

[山口重雄]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ライデン瓶」の意味・わかりやすい解説

ライデン瓶
ライデンびん
Leyden jar

ガラス瓶の内面外面にスズ箔を張って電極とし,ふたの中央に金属棒を通して,その先端の鎖が内面のスズ箔と接触するようにしたコンデンサ。 1745年にドイツの E.クライストは瓶の中に水を入れ,その中に釘を入れて起電機から電気を送り,手で釘をさわったところ強いショックを受けた。翌 46年,オランダのライデン大学の教授 P.ミュッセンブルークはこれと同じような放電実験をし,ショックの強さで寝込むほどであった。しかし種々実験を重ねて今日のライデン瓶をつくった。これによって電気をたくわえておくことが可能となり,電気の研究に大いに用いられた。

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