ミール・カーシム(その他表記)Mīr Qāsim

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミール・カーシム」の意味・わかりやすい解説

ミール・カーシム
Mīr Qāsim

インド,18世紀のベンガル太守 (→ナワーブ ) 。 1757年イギリス東インド会社の軍はプラッシーの戦いベンガル太守シラージ・ウッダウラを破り,親英的なミール・ジャーファルを新太守に推し,彼を通じてベンガルにおけるイギリス地位を強化しようとはかったが,イギリス側の誤りから彼を更迭してミール・カーシムを太守に推した。カーシムは太守の任につくと,イギリスの獲得したベンガルにおける覇権をくつがえそうとして,イギリスとの間に紛争を起し,63年両者の間で戦争が行われた。戦いはイギリス側の勝利終り,これ以後ベンガル地方の植民地化が急速に進んだ。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む