ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ムカゴユキノシタ」の意味・わかりやすい解説 ムカゴユキノシタ(零余子雪の下)ムカゴユキノシタSaxifraga cernua ユキノシタ科の多年草。北半球の寒帯および高山など周北極地方全域にわたって広く分布し,日本では本州中部の高山の岩礫地に生育する。根茎は短く,1~数個の有柄の根出葉をつけ,腋に米粒状の珠芽 (むかご) を生ずる。葉身はほぼ円形で,掌状に5~7中裂する。茎は高さ5~15cm,数枚の茎葉があり,下部のものは根出葉と同形,上部では次第に小さくなって包に移行し,その腋にも暗赤色の珠芽をつける。7~8月,茎頂に1~2個の白い花を開くが,結実しない。おしべは 10本,子房は中位。繁殖はもっぱら珠芽による栄養繁殖である。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by