ムスピーリ(読み)むすぴーり(その他表記)Muspilli

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ムスピーリ」の意味・わかりやすい解説

ムスピーリ
むすぴーり
Muspilli

9世紀の初め古高ドイツ語で書かれた作者不明の断片詩。北欧神話ムスペルは火の擬人化と考えられるが、ムスピーリは「世界の破滅」を意味している。頭韻で書かれた103行よりなるこの詩は、世界の破滅と最後の審判を扱っているが、とくに予言者エリアスがサタンと戦ってからくも勝利を収めるが、負った傷から血が地上に滴って燃え上がり、それが世界の破滅をもたらすところは迫力がある。

[谷口幸男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む