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頭韻 とういん alliteration

翻訳|alliteration

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

頭韻
とういん
alliteration

韻文において,同じ子韻で始る単語を続けて用い,音韻的効果をねらう技巧。脚韻が用いられなかった古代ゲルマンやアングロ・サクソンの詩においては単なる装飾ではなく各行で使用するのが原則となっており,休止をはさんだ1行のうちの前半にある子音が後半の最初のストレスのある音節の子音と頭韻を構成した。

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デジタル大辞泉の解説

とう‐いん〔‐ヰン〕【頭韻】

押韻法の一。詩歌・韻文などの句頭・語頭に、同一の音をもった語を繰り返して用いること。「何をしるべに難波津(なにはづ)の名は住吉(すみよし)もすみうしと」の類。アリテレーション。→脚韻(きゃくいん)

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百科事典マイペディアの解説

頭韻【とういん】

詩の韻律の一つ。語頭・句頭に同じ音をもつ語を繰り返すこと。西洋でもalliterationといわれ,ゲルマン語から発達。

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大辞林 第三版の解説

とういん【頭韻】

押韻法の一。語頭や句頭などに同じ音を繰り返して用いること。 → 脚韻

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

頭韻
とういん
alliteration

同じ詩行の二語あるいはそれ以上の語で同音を重ねることをいう。もっとも一般的な形はそれらの語頭の母音、または子音を重ねる場合であり、そこからこの名称が由来している(例―The furrow followed free)。語頭以外にも、語のなかや末尾に重ねる場合もある(例―After life's fitful fever, he sleeps well.)。
 頭韻は強勢のある言語で愛用され、古英詩や古ドイツ詩では単に装飾としてではなく、構成的要素として使われてきた。近代になって脚韻が構成的要素としてとってかわるにつれて、頭韻はしだいに装飾と化していったが、それでも詩の音楽的効果の重要な一つにとどまっている。シェークスピアは『恋の骨折損』(題名からして Love's Labour's Lostと頭韻している)で、この技法を意図的にパロディー化した。また韻文詩ばかりでなく自由詩でも、ホイットマン、サンドバーグ、マリアン・ムアなどが活用している。
 日本の詩歌は音数律によっているので、早くから頭韻の効果が用いられてきた。枕詞(まくらことば)なども、しばしばその意味よりも音のために活用されている(例―「さかたののどけき春の日に……」)。短歌では全体にわたる同音の繰り返しがよくみられ、「れて見しはごりの春ぞともど白河の花の下かげ」のように「な」音の反芻(はんすう)が効果的である。新体詩以降も、島崎藤村の「諸なる城のほとり」や、谷川俊太郎の『ことばあそびうた』の例がある。[新倉俊一]

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世界大百科事典内の頭韻の言及

【韻律】より

…また中国の絶句の押韻法は,起承転結の4行のうち転を除いた他の3行に同一の脚韻を置くものであるが,このように脚韻は詩型とも密接に関連する。広義の韻にはこのほか,語頭の音韻を合わせる頭韻alliterationや,語の位置を問わず類似音を重ねる半諧音assonanceがあり,これらは日本の詩歌にもいくつかの用例が見られる。
[詩型]
 韻律の配置が詩型を決定する要件となる例として,中国には前述の絶句のほかに律詩などがあり,西欧にはテルツァ・リマterza rimaやソネットsonnetやバラードballadeなどがある。…

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