メクラチビゴミムシ

百科事典マイペディア 「メクラチビゴミムシ」の意味・わかりやすい解説

メクラチビゴミムシ

鞘翅(しょうし)目オサムシ科のチビゴミムシ類のうち主として洞窟性(地下性)のゴミムシ類の総称。体長5mm以下の小型種がほとんどで,多くの種を含む。特殊な環境に高度に適応した種では,皮膚が薄くなって色素を失い,体の後半がふくれて気室をつくり,上翅の剛毛(感覚毛)が発達し,複眼が退化する。カドタメクラチビゴミムシコゾノメクラチビゴミムシケバネメクラチビゴミムシツヅラセメクラチビゴミムシリュウノメクラチビゴミムシなど,すでに絶滅が予想されるものや,絶滅に近い状態にあると思われる種を含む。

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世界大百科事典(旧版)内のメクラチビゴミムシの言及

【洞窟】より

…したがって,この特異な環境に適応できる動物群はひじょうに限定され,そのすべてが腐食性か肉食性である。代表的なものに,脊椎動物ではホライモリやメクラウオ,昆虫類のメクラチビゴミムシやホラトゲトビムシ,多足類のシロオビヤスデ,甲殻類のムカシエビやメクラヨコエビ,蛛形(ちゆけい)類のメクラツチカニムシやホラヒメグモ,巻貝のミジンツボ,扁形動物のホラアナウズムシなどがある。一般に皮膚が薄く,色素が消失して体色が淡くなり,目が退化してなくなり,昆虫類では羽もなくなっている。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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