メゾスコピック(その他表記)mesoscopic

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メゾスコピック」の意味・わかりやすい解説

メゾスコピック
mesoscopic

物理的対象として巨視的 (マクロスコピック) な系と微視的 (ミクロスコピック) な系の中間に位置づけられる系をメゾスコピックな系と呼ぶ。具体的には微細加工技術の進展によって実現可能となった太さ数百Å程度の金属細線や,幅 200~1000Åの薄膜状電子系などをさす。これらの系は大きさが有限のため,普遍的なコンダクタンスのゆらぎやアハロノフ=ボーム効果など量子論特有の干渉効果を示す。このため応用上のみならず,理論的観点からも注目されている。すなわち,メゾスコピック領域の物理の実験も加工技術の進歩で可能になり,アハロノフ=ボーム効果の確認など,量子力学現象を観測できるようになってきた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む