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量子論 りょうしろん quantum theory

翻訳|quantum theory

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

量子論
りょうしろん
quantum theory

物理現象を微視的立場から量子力学の適用により解明しようとする理論の総称。 1900年 M.プランクが熱放射の研究から放射エネルギーが離散的な素量 (量子という) から構成されることを明らかにして以来,量子の考えは光電効果コンプトン効果原子構造原子スペクトルの説明などに用いられて成功したが,ニュートン力学マクスウェル電磁気学と矛盾することも明らかであった。

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デジタル大辞泉の解説

りょうし‐ろん〔リヤウシ‐〕【量子論】

量子力学、およびそれにより体系化される理論の総称。プランク量子仮説から量子力学の確立までを古典量子論または前期量子論という。物理学のほか化学・工学・生物学でも展開。古典論に対していう。

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百科事典マイペディアの解説

量子論【りょうしろん】

広義には,プランクの量子仮説(1900年)を出発点として展開された理論の総称で,古典物理学に対する。狭義にはそのうち量子力学が生まれる前のいわゆる前期量子論をいう。
→関連項目量子量子統計力学励起

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大辞林 第三版の解説

りょうしろん【量子論】

量子力学、およびそれを基礎として展開される理論の総称。物理学だけでなく、化学・工学・生物学などの分野においても用いられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

量子論
りょうしろん
quantum theory

1900年にプランクが空洞内の放射のエネルギー分布式を提唱して以後、古典論に対置した、物理量の値の不連続性によって特徴づけられる試みが積み重ねられ、やがて首尾一貫した理論体系すなわち量子力学として完成し今日に至った。古典論に対置したこれらの試みと理論体系全体を量子論という。このうち量子力学以前の試み全体をとくに前期量子論あるいは古典量子論とよぶ。現在では量子論は素粒子原子核、天体、分子過程、量子流体、固体、磁性などの研究、量子光学、量子電磁気学、量子力学の基礎論の展開など、量子現象(量子論の対象とする現象)に関する広範な分野として発展している。これらの分野を総称して量子物理学とよぶことがある。量子論という用語は多くの分野で用いられているが、量子力学とその関連分野を漠然とさしていることが多い。
 プランクの分布式以後、アインシュタインは、振動数νの光のエネルギーがエネルギー量子hν(hはプランク定数)の値をとると仮定して光電効果を理解することができることを示した。またボーアは、水素原子内電子の軌道として古典論が与える連続無限個のうち、軌道の作用(運動量を運動の一周期にわたって座標で積分したもの)がプランク定数の整数倍になるもののみが電子の定常状態として現実に存在すると考え、水素原子の安定性と放射吸収される光のスペクトルを導いた。ハイゼンベルクはこのボーアの原子模型から出発して1925年量子力学の行列表示すなわち行列力学に到達したが、この理論では物理量が直接ある基礎的な素量すなわち量子の整数倍として与えられるのではなく、座標と運動量の間に与えられた新しい関係、つまり交換関係という量子条件に基づいて導き出されている。一方ド・ブローイは1923年電子にも波動性のあることを予測したが、シュレーディンガーは1926年この電子の波動性を電子がポテンシャルの作用を受けている場合に拡張して波動力学に到達した。ここでは物理量がプランク定数を含んだ演算子になっており、エネルギーや作用の非連続性は結果として導き出されている。その後、行列力学は波動力学と同一内容を有することが示された。量子物理学と総称されている多方面の発展については冒頭で述べたとおりである。しかしながら量子電磁力学のように場の量子論には理論そのものに固有な難点を蔵しており、量子論の次の理論への模索がたびたび行われたが、量子力学を超える理論はまだみいだされていない。[田中 一・加藤幾芳]
『小出昭一郎著『量子論』改訂版(1990・裳華房) ▽村井康久著『量子論講義』(1990・朝倉書店) ▽C・J・アイシャム著、佐藤文隆・森川雅博訳『量子論――その数学および構造の基礎』(2003・吉岡書店) ▽カール・R・ポパー著、小河原誠・蔭山泰之・篠崎研二訳『量子論と物理学の分裂』(2003・岩波書店) ▽清水明著『量子論の基礎――その本質のやさしい理解のために』新版(2004・サイエンス社) ▽吉田武監修、高林武彦著『量子論の発展史』(ちくま学芸文庫)』

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