最新 地学事典 「メタ燐重土ウラン石」の解説
メタりんじゅうどウランせき
メタ燐重土ウラン石
metauranocircite
化学組成Ba(UO2)2(PO4)2・8H2Oの鉱物。従来メタ燐重土ウラン石とよばれてきたものは,metauranocircite-Ⅰという学名になった。正方晶系,空間群P42/n,格子定数a0.6953nm, c1.7634,単位格子中2分子含む。四角板状結晶の集合,しばしば扇状の集合をつくる。黄緑色,透明ないし半透明,真珠光沢。劈開なし。硬度2~2.5,比重3.95~4.00。薄片では無色~淡黄色,屈折率ω1.623, ε1.610およびα1.610, β1.623, γ1.623, 2V(-)小。紫外線ランプで緑色の蛍光を発する。鉱脈型および堆積成ウラン鉱床の酸化帯にウランの二次鉱物とともに産する。日本では,岐阜県土岐市と瑞浪市の堆積性ウラン鉱床露頭から産する。メタりん灰ウラン石,メタりん銅ウラン石などと同じグループ。りん重土ウラン石は学名がuranocircite-Ⅱとなり結晶水が10。名称は,りん重土ウラン石のメタ型の意。
執筆者:松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

