メナシ(読み)めなし

日本歴史地名大系 「メナシ」の解説

メナシ
めなし

漢字表記地名「目梨」のもとになったアイヌ語に由来する地域概念。ただし地名・山名としての用例もある。仮名表記は「メナシ」(「蝦夷巡覧筆記」「東行漫筆」、木村「蝦夷日記」、「地名考并里程記」など)が多いが、古くは「めなし」(寛政蝦夷乱取調日記)とも書かれた。文献上の「メナシ」の初出はキリスト教宣教師アンジェリスの第一蝦夷報告(一六一八年)とされ、「ミナシ」Minaxi「メナシ」Menaxiの国から松前へ毎年一〇〇艘の船が乾燥した鮭や鯡、ラッコ皮などをもってくると記されている。「メナシ」とは一般に「東」という意味に理解されることが多く、近世においても「東ノ儀、シレトコノコトヲ云フ」(「観国録」安政三年八月一三日条)という記述がみられるが、アイヌ語の「メナシ」そのものには方位としての東という意味はないとされる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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