日本歴史地名大系 「蝦夷日記」の解説 蝦夷日記(木村「蝦夷日記」)えぞにつき 三冊別称 酔古日札 木村謙次著成立 寛政一一年自筆本 木村和義家写本 北海道大学附属図書館解説 寛政一〇年の幕府の蝦夷地調査に同行し、下野源助の仮名で近藤重蔵の従者として東蝦夷地から千島のクナシリ島、エトロフ島まで赴いた水戸郷士木村謙次の日記。一行の行動をこれほど詳細に描いたものはこの日記以外にはなく、専制的な近藤の性格、最上徳内や村上島之允のこと、エトロフ渡島の決死の状況そのほか多くの興味深いエピソードが記されている。活字本 木村謙次集上巻 蝦夷日記(児山「蝦夷日記」)えぞにつき 二巻別称 蝦夷紀行 児山紀成著成立 文化五年写本 北海道大学附属図書館・道立文書館解説 文化三、四年のロシア船の北辺襲撃事件が報じられた直後、幕府の命で蝦夷地に派遣された西丸書院番夏目信平の用人として、ともにエトロフ島まで調査に赴いた筆者の雅文体で書かれた紀行文。児山は香川景樹門下の歌人として知られていたので、日記のなかにも多数の和歌が含まれている。活字本 日本庶民生活史料集成第四巻 蝦夷日記(武藤「蝦夷日記」)えぞにつき 一冊 武藤勘蔵著成立 寛政一〇年写本 東京大学史料編纂所解説 寛政一〇年の幕府による大規模な蝦夷地調査に際し、勘定吟味役三橋成方に随行して異国船の到来状況を調べるため西蝦夷地を松前から宗谷まで見分した三橋の用人の日記。アイヌの風俗習慣についても簡潔ながら的確な記述がある。活字本 日本庶民生活史料集成第四巻 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by