普及版 字通 の解説
17画
[字訓] くらい・うすぐらい
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(もう)。は全体をおおう獣皮。おおいかくし、くらくなる意がある。〔説文〕十一上に「雨の皃なり」(段注本)とあり、小雨のけぶるように降るさまをいう。〔詩、風、東山〕「零雨(れいう)其れたり」の〔伝〕に「雨ふる貌なり」とみえる。また霧のけぶるようなさまをいう。
[訓義]
1. くらい、うすぐらい。
2. 小雨のふるさま、霧のかかるさま。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 メクル・クラシ/() アメフル 〔字鏡集〕 メクル・コサメ・クラシ・スグル・ホソキアメナリ
[語系]
・・mongは同声。(冒)mu、霧miu、冥・暝myengも声義に通ずるところがあり、みなものにおおわれて、くらい状態をいう。
[熟語]
雨▶・▶・気▶・鴻▶・▶・▶・滞▶・漠▶・▶・霧▶・溟▶・▶・▶・籠▶
[下接語]
陰・雨・・空・洪・鴻・微・迷・冥・溟・綿
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報