ものは(読み)モノハ

デジタル大辞泉 「ものは」の意味・読み・例文・類語

もの‐は

[連語]名詞「もの」+係助詞「は」》活用語連体形に付く。接続助詞的に用いられ、文末は多く「けり」で結ばれる。…するひょうしに。…するところが、思いもかけず。
「文を書きて、またみそかに御前勾欄こうらんにおかせし―、…御階みはしの下に落ちにけり」〈・二七七〉

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精選版 日本国語大辞典 「ものは」の意味・読み・例文・類語

もの‐は

  1. 〘 連語 〙 ( 名詞「もの」に係助詞「は」の付いたもの ) 活用語の連体形を受けて接続助詞的に用い、「(…する)ひょうしに」「(…した)とたん」「(…すると)まあ」の意を表わす。
    1. [初出の実例]「文を書きて、またみそかに御前の勾欄におかせしものは、まどひけるほどに、やがてかけ落して」(出典:枕草子(10C終)二七七)

ものはの補助注記

「…ものは…けり」という形をとることが多く、「は」で主題を提示し、下に続く述語相当句と関連性があることを示すと考えられる。

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