モリブデン鉱物(読み)モリブデンこうぶつ(その他表記)molybden minerals

改訂新版 世界大百科事典 「モリブデン鉱物」の意味・わかりやすい解説

モリブデン鉱物 (モリブデンこうぶつ)
molybden minerals

モリブデンを含む鉱物総称。モリブデン鉱物としては,硫化鉱物輝水鉛鉱molybdenite MoS2,モリブデン酸塩鉱物のウルフェナイトwulfenite PbMoO4パウエル鉱powellite CaMoO4,水鉛華ferrimolybdite(鉄水鉛鉱ともいう)Fe2(MoO43・8H2O,ケクリナイトkoechlinite(BiO)2(MoO4)などがある。モリブデン鉱石として重要なのは輝水鉛鉱で,他の鉱物は輝水鉛鉱の酸化分解による二次鉱物として産することが多い。ウルフェナイトはモリブデン鉛鉱水鉛鉛鉱黄鉛鉱などともいわれるが,そのMoは一部Wに,またPbはCaに置換され,それぞれ鉛重石stolzite PbWO4,パウエル鉱との間に部分固溶体を形成する。パウエル鉱はそのMoをWに置換し,同形の灰重石との間に完全固溶体をなす。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む