翻訳|wulfenite
鉛鉱床の酸化帯中に産する鉱物。モリブデン鉛鉱ともいう。他の鉛の二次鉱物と複雑な共存関係を形成することもあれば、この種だけが石英脈中に出現することもある。鉛・モリブデンともに初生鉱物が共存することは、少なくとも日本ではほとんどない。同構造の鉛重石stolzite(化学式Pb[WO4])とは化学組成上連続する。自形は正方板状あるいは両錐(すい)形または複正方台をなす。黄橙(おうとう)色、樹脂~金剛光沢、低硬度、大きな比重などが特徴。英名はオーストリア・ハンガリー帝国の修道士で鉱物学者のウルフェンFranz Xaver Wülfen(1728―1805)にちなむ。
[加藤 昭 2016年1月19日]
「モリブデン鉛鉱」のページをご覧ください。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…モリブデン鉱石として重要なのは輝水鉛鉱で,他の鉱物は輝水鉛鉱の酸化分解による二次鉱物として産することが多い。ウルフェナイトはモリブデン鉛鉱,水鉛鉛鉱,黄鉛鉱などともいわれるが,そのMoは一部Wに,またPbはCaに置換され,それぞれ鉛重石stolzite PbWO4,パウエル鉱との間に部分固溶体を形成する。パウエル鉱はそのMoをWに置換し,同形の灰重石との間に完全固溶体をなす。…
※「黄鉛鉱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新