岩石学辞典 「モルタル構造」の解説 モルタル構造 初めトルンボームがMurbruks strukturとしたものを[Törnbohm : 1881],コーエンがMöertelstructur(モルタル構造,ドイツ語)と訳した組織[Cohen : 1881],花崗岩や片麻岩が動力変成作用を受けて形成される.破砕岩の組織で石英や長石の不規則な大きな砕残偽斑晶(porphyroclast)が多量にあり,残存物(relic)が同じ鉱物の再結晶した細粒の亜結晶粒(subgrain)や新しい結晶粒によって周囲を取り巻かれ,モルタルの中に石が埋まったような構造となる.現在では,この組織は岩石の組成や系列などとは関係なく記載に使われている. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報