モンゴル民族

山川 世界史小辞典 改訂新版 「モンゴル民族」の解説

モンゴル民族(モンゴルみんぞく)

現在,モンゴル国,中国内蒙古自治区,ロシアに別れて分布し,だいたいはモンゴル語を話す人々。馬,牛,ラクダ,羊,ヤギなどの遊牧が伝統的生業。7世紀にモンゴル高原東端部の小集団として登場し,中国唐代の文献に「蒙兀(もうごつ)」「蒙瓦(もうが)」と記録される。12世紀に「モンゴル」は,モンゴル系遊牧諸部族中の一部族にすぎなかったが,チンギス・カン大モンゴル国(ウルス)(モンゴル帝国)を建国したことを契機に,他のさまざまな集団を取り込みながら一つの民族へと発展した。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android