モンスターペアレンツ(読み)もんすたーぺあれんつ

知恵蔵 「モンスターペアレンツ」の解説

モンスターペアレンツ

学校現場において、教師や学校の教育方針に何かとクレームをつける保護者のことを指す和製英語である。特徴は、教育全体に文句を言うのではなく、自分の子どもを特別扱いしてほしいという自己チュー感覚で、1990年代以降に増大しているという。いわば、学園紛争、校内暴力を体験した世代が親になり、学校や教師にあまり敬意を持たなくなり、自分勝手な要求をするようになったことと、親自身も子育てや親としての自覚を学ばないままに孤立しているのでは、と指摘されている。また、直接関係はないが、公立学校半数で起こっている給食費未納問題も、もちろん経済的困窮によるケースもあるが、払えるはずなのに払わない身勝手な親が増えており、規範意識弱体化が確実に進行している。

(稲増龍夫 法政大学教授 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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