モンテ・ヌオボ
もんてぬおぼ
Monte Nuovo
イタリア南部、ナポリ市西方の工業都市ポッツォーリの後背地をなすカンピ・フレグレイ火山地域にある火山。標高105メートルの噴石丘。1538年9月に前兆の有感地震が続発し、同月29日に新生火口から噴火、翌日にかけて標高145メートル、火口の直径120メートルの小丘が誕生した。この噴火でトリペルゴラ村が埋没した。この新山誕生で有名な火山で、名称は「新山」の意。その後は噴火しないが、この火山地域は多彩な噴気孔や温泉に富み、1970年以後も有感地震がよく群発し、地盤も不安定である。
[諏訪 彰]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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