モンテフェルトロ家(読み)モンテフェルトロけ(英語表記)Montefeltro

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モンテフェルトロ家」の意味・わかりやすい解説

モンテフェルトロ家
モンテフェルトロけ
Montefeltro

中世イタリアの貴族の家系。中部イタリアのマルケからロマーニャにまたがるモンテフェルトロ地域の出身で,1234年ブォンコンテの代にウルビノシニョーレ(僭主)となる。ダンテの『神曲』「地獄編」で言及されるグィード(1298没)は皇帝派(ギベリーニ)の活動的人物で教皇派(グェルフィ)と激しく争ったが,最後には教皇ボニファチウス8世に属した(→教皇派と皇帝派)。1443年オッダントニオの代にウルビノ公の称号を許され,ローマの有力貴族コロンナ家姻戚が生じた。オッダントニオの父グイダントニオ(1443没)の庶子フェデリーコ(1422~82)はコンドッティエーリ(傭兵隊長)および文芸保護者として知られ,1474年教皇シクスツス4世からウルビノ公国の領有を正式に認められた。その子グィードバルド(1472~1508)の代にチェーザレ・ボルジアとの領地争いが生じたが,グィードバルドの死によって家系は絶えた。

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