コロンナ家(読み)コロンナけ(その他表記)Colonna

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コロンナ家」の意味・わかりやすい解説

コロンナ家
コロンナけ
Colonna

中世から近代にかけてのイタリアのローマ名門貴族の家系。皇帝派 (ギベリーニ) で,スキアラ (→コロンナ ) とステファノ (→コロンナ ) はローマ教皇ボニファチウス8世と争い,またオルシニ家とローマの覇を競った。オッドーネ (1368~1431) は枢機卿を経て教皇に選出され,マルチヌス5世 (在位 17~31) となった。プロスペロ (52~1523) とファブリツィオ (1460頃~1520) は有名なコンドッティエーリ (傭兵隊長) で,初めフランスのイタリア侵入を支持したが,のちスペイン側に転じて,ナポリ王国からのフランス軍追放に貢献。 1559年イタリア戦争が終結すると,同じくコンドッティエーリのマルカントニオ (35~84) がローマに戻り教皇と和解,数世紀にわたる対立は終りを告げた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android