モンフォール家(読み)モンフォールけ(その他表記)Montfort

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モンフォール家」の意味・わかりやすい解説

モンフォール家
モンフォールけ
Montfort

フランス中世の貴族家系。パリ西方約 20kmに位置するモンフォール・ラモーリー城が同家発祥の地で,家名もまたここに由来する。初代からカペー朝に仕えてその重臣であったが,12世紀後半から特に重要な存在となった。シモン・ド・モンフォールはイングランドのレスター伯領をもあわせ継承し,東方十字軍に参加,次いでアルビジョア十字軍を指揮してフランス南部を平定した。大陸領はその長男アモーリーに継承されたが,レスター伯領を相続した父と同名のシモン・ド・モンフォールはイングランド貴族の反乱を指導し,ヘンリー3世に迫ってオックスフォード協約を承認させイギリス議会政治成立の発端をつくった。大陸における直系は 14世紀初頭に断絶したが,所領と家名は女系を通じてブルターニュ公家に伝えられ中世末まで存続した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む