ヤスデモドキ類(読み)ヤスデモドキるい(その他表記)Pauropoda

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヤスデモドキ類」の意味・わかりやすい解説

ヤスデモドキ類
ヤスデモドキるい
Pauropoda

節足動物門ヤスデモドキ綱を形成する微小な動物の総称少脚類ともいう。体長 0.5~2mmで,一般に白色または褐色頭部に続く胴部は 12体節から成るが,背面から見ると7体節にみえ,9対の歩脚をもつ。触角が分岐していることが著しい特徴であるが,一般的な形態ヤスデ類近縁で,退化的な傾向をもつ。湿った土壌中や朽ち木の間などに生活する。世界に 360種以上,そのうち日本産からはニワヤスデモドキ (ニワムシ) Neopauropus niwaiオビヤスデモドキ Eurypauropus okinoshimensisなどが知られている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android