ヤツシロソウ(その他表記)Campanula glomerata var. dahurica

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヤツシロソウ」の意味・わかりやすい解説

ヤツシロソウ
Campanula glomerata var. dahurica

キキョウ科多年草で,シベリアや日本の九州に自生する。全草に短い粗毛があり,茎は直立して高さ 40~80cmになる。葉は広披針形で互生する。花は紫色で,茎の上部葉腋に,リンドウのように固まってつく。花冠は細い鐘形で長さ約 2.5cm。切り花や花壇に利用される。じょうぶで育てやすく,日当りと水はけのよい環境を好む。基本種のリンドウザキカンパニュラ C.glomerataや,矮性種のチャボヤツシロソウ C.glomerata var. acaulisも栽培される。

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世界大百科事典(旧版)内のヤツシロソウの言及

【カンパニュラ】より

…この属の植物はきれいな花をつける草本が多く,ロックガーデン,花壇,切花用などに栽植される。日本では,南ヨーロッパ原産の小型でかわいらしい青紫花を群開するオトメギキョウC.portenschlagiana Roem.et Schult.,茎が高く直立し広鐘形の花をつけ切花に用いるヨーロッパ産のモモノハギキョウC.persicifolia L.,C.carpatica Jacq.,ヤツシロソウC.glomerata L.,C.isophylla Morettiなどが栽培される。 フウリンソウは花壇,切花として,オトメギキョウは鉢物,花壇の縁どりなどに使われる。…

※「ヤツシロソウ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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