ヤブヘビイチゴ(読み)ヤブヘビイチゴ(その他表記)Duchesnea indica var. major

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヤブヘビイチゴ」の意味・わかりやすい解説

ヤブヘビイチゴ(藪蛇苺)
ヤブヘビイチゴ
Duchesnea indica var. major

バラ科の多年草。日本,東南アジア,インドに分布し,原野路傍に普通に生える。茎は地上をはい,全体に絹毛をかぶる。ヘビイチゴに似ているが全体が大型で,緑色が濃い。葉は長い柄をもち,3枚の小葉から成り,小葉は卵形鋸歯がある。托葉は広披針形で膜質である。4~5月に,有毛花柄を腋生し,先端に1個の黄色い5弁の花をつける。萼5枚,副萼5枚はともに緑色である。花後,花托が球状にふくらみ,淡紅色,海綿状となる。痩果はほとんど平滑,真紅色である。

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世界大百科事典(旧版)内のヤブヘビイチゴの言及

【ヘビイチゴ(蛇苺)】より

…中国では,全草が薬用として利用される。非常に似た種にヤブヘビイチゴD.indica (Andr.) Fockeがある。これはやや大型で,葉の緑色も濃く,瘦果はほとんどしわがなく光沢がある。…

※「ヤブヘビイチゴ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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