やん酒(読み)やんしゅ

精選版 日本国語大辞典 「やん酒」の意味・読み・例文・類語

やん‐しゅ【やん酒】

  1. 〘 名詞 〙 酒の興に乗じて拳(けん)などをすること。
    1. [初出の実例]「印籠の芥子人形をほしがり、十数(ヤンシュ)して耳をひくありさまを」(出典浮世草子好色万金丹(1694)五)
    2. 「やんしゅの酌をさするより外役にたたぬもの」(出典:浮世草子・国姓爺明朝太平記(1717)二)

やん酒の補助注記

「やん」は拳で「二」をいう語。→りゃん

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android