芥子人形(読み)ケシニンギョウ

大辞林 第三版の解説

けしにんぎょう【芥子人形】

衣装を着せた小さな木彫りの人形。江戸時代中期に流行。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

芥子人形
けしにんぎょう

江戸時代に流行した小さな人形。芥子粒(つぶ)のように極小という意味で名づけられた。1686年(貞享3)刊の『雍州府志(ようしゅうふし)』には、木彫りの人形に衣装を着せたものとあり、当時は京都中心につくられた。井原西鶴(さいかく)の『好色一代男』にも、「小箱をさがし、芥(けし)人形、おきあがり、雲雀(ひばり)笛を取そろえ」とあり、小さくかわいらしい点で江戸中期以後愛玩(あいがん)された。江戸でも大形雛(ひな)人形の反動として小形が現れ芥子雛とよんだ。また、土焼きの箱庭人形のことなども芥子人形といい、江戸の今戸(いまど)、向島(むこうじま)などでつくられた。[斎藤良輔]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の芥子人形の言及

【衣装人形】より

…浮世人形とも呼ばれた。《雍州府志(ようしゆうふし)》(1686)には,小さなものは芥子(けし)人形といったとある。木彫人形に絹布を着せたのでこの名が生まれたという。…

※「芥子人形」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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