ユウ・なら

普及版 字通 「ユウ・なら」の読み・字形・画数・意味


13画

[字音] ユウ(イウ)
[字訓] なら

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(しゆう)。(ゆう)の声がある。〔説文六上に「柔木なり。工官以て輪(ぜんりん)と爲す」とあり、輪は安車、その車輪の材となる木である。〔山海経、中山経〕の〔郭注〕に「剛木なり。車の材に中(あた)る。は秋(しう)」とみえ、材質が固くて安定した車がえられるのであろう。国語で「なら」とよむものに、なお柞・枹がある。

[訓義]
1. なら、ならの木。
2. つむ、あつめる。
3. (ゆう)と通じ、かがり火をたく。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 波々曾之木(ははそのき)、奈良乃木(ならのき)〔名義抄 ナラ・ツム・ツミキニス・ナラノキ・カシハギ 〔字鏡集 ツミキニハ・カシハギ・ムロノキ・ナラ・カシノキ・イチヒ・ナラノキ

[熟語]

[下接語]

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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