最新 地学事典 「ユーコノドント」の解説
ユーコノドント
学◆Euconodont
いわゆるコノドントと呼ばれる化石のほぼすべての種を含む単系統群。カンブリア紀末にパラコノドントから進化し,三畳紀末に絶滅した。コノドントは体長数cm~数10cmの細長いウナギ様の体をもつ絶滅動物で,頭部にエレメントと呼ばれる微小な歯状の硬組織を有する。エレメントは炭酸フッ素りん灰石を主成分とする歯冠と有機物含有量の多い基底体からなり,もっぱら歯冠が化石として産する。コノドントのエレメントは1856年にC.H. Panderによって初めて記載され,その形態が変化に富むことから,示準化石として生層序学的研究に広く用いられてきた。1983年に動物体の化石が記載されたものの,分類学的位置は未だに不明であり,原始的な脊索動物,毛顎動物,あるいは環形動物とする説などがある。
執筆者:上松 佐知子
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

