20世紀西洋人名事典 「ユーリウスカフタン」の解説
ユーリウス カフタン
Julius Kaftan
1848.9.30 - 1926.8.27
神学者。
シュレスウィヒ州アペンラーデ近郊ロイト生まれ。
ライプツィヒ大学およびバーゼル大学の講師、バーゼル大学の教授を経て、1883年にベルリン大学教授となる。1891年からは教会事務局副総幹事を兼任する。宗教を「人間精神の実践的な事柄」と定義し、キリストの歴史的啓示から、歴史的明証性と普遍妥当性を価値判断の形で証明することを試みた。リッチュル派に属し、その中でも比較的に宗教哲学的色調の強い神学を展開した。兄テオドールも牧師であり、またプロテスタント神学者として有名である。主な著作に「プロテスタントの哲学」(1917年)などがあり、神学者として優れた業績を残す。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報