普及版 字通 の解説
14画
(異体字)
8画
[字訓] てんまく・あんざい
[説文解字]
[金文]
[字形] 形声
声符は異(い)。異にヨクの声がある。〔説文〕九下に「行屋なり」とあり、〔段注〕に「王の居るの帳なり。帳に梁り。移徙(いし)すべきこと、今の古のの如し」という。孫詒譲は〔墨子、備城門〕の「上の四隅、異(重)、高さ五尺」とあるものとする。金文に字をに作り、〔長(ちようしか)〕に「隹(こ)れ三初吉(第一週)丁、穆王、下(かよく)のに在り。穆王、(きやうれい)す」とあって、行宮・別宮の意である。立にも翊・(翌)・(よく)の声がある。殷の金文〔后祖丁尊〕に「王、に在り」とあり、別宮の在る所の意であろう。
[訓義]
1. てんまく、幕舎。
2. あんざい、別宮。
3. 翼と通じ、つつしむ、うやまう。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 ウヤマフ
[熟語]
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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報