ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヨッパ」の意味・わかりやすい解説 ヨッパJoppa アラビア語名ヤッファ。地中海に面した古代パレスチナの都市,海港。現イスラエルのテルアビブヤファの一部。青銅器時代にカナン人の都市として栄え,前 20世紀にはフェニキア人の植民市とされ,前 18世紀のヒクソス時代以後城壁で囲まれた。前 15世紀エジプトのトゥトモス3世に征服され,この地方の中心都市となった。イスラエル時代に入ると,ダビデ,ソロモンが占領,レバノンの木材をここから陸揚げした。前 701年にはアッシリアに,前 400年頃にはアケメネス朝ペルシアに征服され,ヘレニズム時代にはセレウコス朝とプトレマイオス朝の争いに巻込まれたが,前 148年ユダヤのハスモン (マカベア) 家の手中に帰した。前 68年にはローマの支配に入った。 12世紀には十字軍の拠点の一つとなり,14世紀にスルタンによって一時港を封鎖されたが,17世紀には再び海港として繁栄。 1950年イスラエルのもとにテルアビブと統合された。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by