ヨーロッパ株式会社(読み)ヨーロッパかぶしきがいしゃ(その他表記)European Company

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヨーロッパ株式会社」の意味・わかりやすい解説

ヨーロッパ株式会社
ヨーロッパかぶしきがいしゃ
European Company

アメリカ多国籍企業に対抗するため,全ヨーロッパ規模で会社設立合併を推進し,ヨーロッパ会社法を作成して,ヨーロッパ型多国籍企業=ヨーロッパ株式会社をつくろうという構想。 1960年代初期に提唱され,76年にヨーロッパ会社法が提出されたが,この内容について合意が成立せず,またヨーロッパ株式会社が税制上の恩恵を受けるため,他の企業が税制上不利になるとの理由から反対論が強く,採択に至っていない。

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世界大百科事典(旧版)内のヨーロッパ株式会社の言及

【外国会社】より

…英米におけるジェネラル・パートナーシップgeneral partnershipやリミテッド・パートナーシップlimited partnershipなども,合名会社,合資会社に準ずるものと解するのが通常である。また1975年4月3日EC委員会提案の〈ヨーロッパ株式会社〉は,構成国株式会社の国際合併を容易ならしめ,国際的競争力を強化するため,EEC条約に基づき法人格が付与される会社であるが,その本質は私法人であり,外国株式会社と同一の扱いを受けることとなろう。さらに第2次大戦後ひろく各国で採用されている国家介入事業体のうち,会社形態を採るものは,政府と民間が共同出資している会社であると国公有会社であるとを問わず,競争原理に服し,私法適用を原則とするものは,商法上外国会社と考えられる。…

※「ヨーロッパ株式会社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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