化学辞典 第2版 「ライザークラッキング」の解説
ライザークラッキング
ライザークラッキング
riser cracking
石油の接触分解の一つ.高活性の固体酸触媒を用いて短時間で反応を行い,ガソリン収率を高めることを目的としたもの.流動層式の接触分解において,高活性なゼオライト触媒を用いた場合,シリカ-アルミナ触媒のような大きな流動層を必要とせず,ライザーとよばれる触媒再生塔から反応塔への移送管を,触媒が上昇する間に原料油と接触し,ほとんどの分解反応を終了させる.そのために従来の反応塔は,分解生成物と触媒の分離を行うストリッパーとしての役割となった.現在では,ほとんどの流動接触分解プロセスで,この方式が採用されている.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報